2008-01-01から1年間の記事一覧

2008年ありがとうマンガ。

今年新刊が出た中から楽しませていただいたものにお礼をば。 順位をつけようかと思ったけどなかなか難しいので上位5つぐらいで。瀧波ユカリ「臨死!!江古田ちゃん」…いろいろ代弁してくれてありがとうございます。中村光「聖☆おにいさん」…崇高な世界をトイ…

今年読んでたその他の本。

マンガだけじゃなくて本も結構感想書いてなかった。とりあえず覚えてるのだけ羅列。・川上弘美「真鶴」 んー、川上さんのなかではあまり好きではないかも。曖昧さとか女の感覚とかに重きを置きすぎてるような。 ・森見登美彦「四畳半神話体系」 スペインで読…

今月の続きものと今年読んでたその他のマンガ。

えーと、今月は、なんでしたっけ。あ、そうそう、・松井優征「魔人探偵脳噛ネウロ」19巻…こないだ久しぶりに会った高校の同級生な男子に「このマンガはコミックスで買ってる」と言ったら「そりゃモテんわ」と言われました。ふっ。しかし6編になってからこ…

宇宙って楽しいじゃない、でいいですよね、小山宙哉「宇宙兄弟」。

2巻まではいつぞやの出張帰りに買って、電車の中で3回読みかえしたのでした。面白いし、2時間あったからね。もう4巻発売だよ。 これはもう百万人が言ってると思うし、いろんな人に超失礼なのは承知の上なのですが、どうしても、どうしてもこのマンガを読…

「陽」の気満載かるたクイーン末次由紀「ちはやふる」。

マンガすら読む気にならないぐらい脳みそが動かなかったんだけどなんか読んで気分転換したい欲はあって、本屋行ったら昔「もうしま」で紹介されてたこれが平積みになってたので一気買い。 そんな気分に結構ビンゴで軽い気持ちでごちゃごちゃ考えずががーっと…

東野さん本読まないかもごめんね「流星の絆」。

今年に入ってから初めて大体通しでみたドラマですね、と思ってたらあと10日で今年も終わりだよ。ということでドラマ全体の感想などなど。ネタばれ込みで。 最初のこどもパートがなかなか良くて、でも詐欺師で頑張る最初のうちはなんかテンションだけ高くて…

宮藤さん特濃キャラもっと大盛りでウーマンリブVOL.11「七人は僕の恋人」。

今回はサダヲ様が出られないということで残念ではあるんですが、でも星野源さんは前回に引き続きで楽しみ楽しみ。 と思って見に行ったら。しょっぱなから源さん、いきなり精子の役て!しかもその後ブリーフ一丁って!目のやり場に困りましたよ。見たけど。が…

持ち歩く重さの割に軽いんじゃないかしら池上永一「レキオス」。

「夏化粧」があんまし面白くなかったーと人に言った時に「なんかライトノベルっぽいでしょ」と言われたことがあります。でも私はライトノベルをちゃんと読んだことがない上に、「ライトノベルっぽい」をけなし言葉にするのは「マンガっぽい」と言ってるのと…

11月も終わりですね。

今月はあんまり買ってるのの続きがでなかったなあ。・「ハチワンダイバー」9巻…二こ神さんは相変わらずかっこいいなあ。受け師さんみたく「あなたの望むことならなんでもします」と言えるのは結構自信ないと出来んなあ。しかもそれで二話も使っちゃうからこ…

もっともっと狂ってくれてもいいんすよ「幸せ最高ありがとうマジで!」。

「宿屋めぐり」で「気が狂ってる」ってなんだよ、と思ってたら、ここにもいましたね、きちがい扱いされてる人が。でもこの人は自分で人格破綻だの明るい精神障害だの言いまくってるからなあ。きちがい扱いされたい人、ですかね。 これもう千秋楽だったから感…

消費エネルギーが多いのは本が厚いせいだけじゃなくて、町田康「宿屋めぐり」。

町田さんの小説読んでると「もおおおおーーーお!」となって読み進められなくなることがあります。「パンク侍」は視点がいっぱいあったのでガンガン読めたのですが、「告白」とかこれはもう結構な頻度で途中休憩が入りました。 だって、どう転んでも、主人公…

少年誌ノリ三国志、なんでしょか「レッドクリフPart1」。

「三国志」をほとんど知らない者ですが結構楽しめました。 良くも悪くも「マンガ的」ですね(マンガ好きとしてはあまり使いたくない言葉だけど)。 「悪い意味」のマンガ的な部分としては、「キャラクター造形がベタベタで類型的過ぎ」なところ。分かりやす…

ちょっと持ち直す気になりました、浅野いにお「世界の終わりと夜明け前」。

そういえばちょっと前に買ってたのでした。読んでたのでした。 「おやすみプンプン」がね。2巻までで力尽きちゃったものでね。友達は「3巻読んだら持ち直せるかも」と言ってたけど持ち直す気力も無くなっちゃったものでね。でもいにおさんは好きなもんだか…

ずるいよ!SAKEROCK「ホニャララ」。

ブックレットに梅佳代撮影サケロックグラビア?小田扉のマンガ?なに、昔私が梅佳代展行ったときの「サケロック=男子=ともお」な感想まんまじゃないですか!好きに決まってるじゃないですか!というか、ここまで星野さんの思う壺な趣味なのが恥ずかしいよ…

「大人」はハードカバーにすべきでしたかね、桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」。

桜庭一樹さんの「赤朽葉家」と「七竈」が読みたいのに文庫が出ませんね。まあまだ早いか。 という訳でとりあえず今文庫ででてるラノベ畑の桜庭さんだけ読んでるんですが、「砂糖菓子」も文庫出てたの最近知って(むしろ文庫が先だったのね)、買いに行きまし…

「フィクション」じゃなくて「ものすごい嘘」と呼びたいです、古川日出男「沈黙/アビシニアン」。

なんか読み切るのにえらく時間かかりました。「沈黙」は早かったんだけどね、「アビシニアン」の最終章に入ってからなかなか進まなくなって。 この二つだったら「沈黙」の方が好きですね。古川さんのお話は、圧倒的な嘘を圧倒的なリアリティで読ませてくれる…

10月の続きもの。

今月は待ってたマンガが結構いっぱい出ましたよ。て、これだけ続きもの買ってたら毎月それなりにあるんだけど。でもなかなか出ないのばっかりだったので嬉しい。まとめてちょっとずつ感想。・吉田秋生「海街Diary」2巻…今回はすずちゃんがメインな話が多い…

続くならその気構えで臨みますよ遠藤淑子「午後のお茶は妖精の国で」。

なんか軽く1巻完結でいいお話読みたいな、と思ったら遠藤さんのこの本が。ストーリーには間違いないだろうし、「1巻」て書いてないから完結ものだろうし、と思って買ったら!なんと続きものだよ!だまされたよなんてこった。 にしても遠藤さん、絵が変わら…

「あたし彼女」で翻訳コンニャク。

ちょっと前に「現代語訳」だの「あたし彼女風変換ソフト」だの出てて気になってたんですが、ケータイ小説の言語って、もう日本語じゃないってことなんでしょうかね?日本語と共通の文字・単語を使ってるけど別の言語ってことでしょうか? だとしたらぱーぷる…

これからと思えるのもまた楽し木村紺「からん」1巻。

「神戸在住」の後に「巨娘」の表紙みて「ええ、この木村紺ってあの木村紺さん?」とびっくりしたものですが、今回「からん」の表紙みた時も「ええ、この木村紺ってあの木村紺さんでその木村紺さん?」とさらにびっくり。エッセイ風から下多めギャグに行って…

10年目の壮絶デジャヴ、かずはじめ「Luck Stealer」。

本屋で見かけてつい買ってしまった懐かシリーズ第2弾ー。いやーかずはじめさん好きだったなあ。ていうか「MIND ASSASSIN」好きだったなあ(それ以降はほとんど読んでない)。冬に黒い革手袋してる人見たらついつい借りて嵌めて脱いで相手の頭触る、という一…

りぼんっ子も1○年もたてばおひとり様だよ谷川史子「おひとり様物語」1巻。

何年ぶりだー谷川さんの新刊買うの。りぼんっ子の頃は大好きだったんだよなあ。「きみのことすきなんだ」とか最高。ちょっとその後連載ものになってきてから「ワンパターン?」となってしまったりしてしばらく離れていたのですが。ちょっとタイトルがね、ア…

「母は強し」なのは分かったんだけど…池上永一「夏化粧」。

池上さんの本を読んでみたいと思って、「レキオス」を買ったものの出かけるのに持っていくのを忘れたので、出先の本屋で買ってみたこの本。 んんんーーーんん。ちょっと苦手。多分初池上本にするには間違ってた気がする。「風車祭」とかにしといたほうが良か…

もがき続け進み続ける、大阪市立美術館「佐伯祐三展」。

画家の人生をたどる展覧会で一番興味があるのが、画風が成り立つまで、です。「出来上がってから」の絵って、「いや、惰性で描いたでしょ、それ」て感じてしまったりするのもあるんですが、「出来上がるまで」は、どれが自分の絵だろう、このタッチだといい…

もやもやもやもや。

系統だった批評なんかする気もないただの感想を見られて「知ったかぶり」と思われるのも恥ずかしいので固有名詞は極力出さずにもやもやとつぶやきますが。いや、ひどい。審査システム、最低。勝った人も負けた人も審査した人も、誰も得しないよこれ。なんと…

サイボーグヒロイン降臨、小畑健大場つぐみ「バクマン。」。

バクマン。全部立ち読みで手元には一切ないんだけど。ちょっと最後まで読み続ける価値がある気がしてきた。 まあ、現代っ子な「まんが道」、てかマンガ家のなり方徹底分析なメインストーリーも面白そうではあるんだが、それより「このマンガ凄くなるんじゃな…

多分「笑っちゃえセカイ系」なのね、榎本ナリコ「世界制服」。

「榎本ナリコがまさかのギャグ!だが面白い!」とネット上で評判いいみたいなので買ってみたのですが、んんん?と思いながら読み進めているうちに終わっちゃいました。 なんとなくネットコミックっぽい薄さであんましはまれないなーと思ってあとがきマンガ読…

緻密な計算と繊細な抒情の両立くらもちふさこ「駅から5分」。

そういえば1巻の感想書くの忘れていましたが。 いや、これは2巻になってますます素晴らしいです。さすがくらもちふさこさん。 こういう、ひとつひとつのストーリーが上手くリンクしているオムニバスって、仕掛けの方が大きくなりすぎて結局お話としてはど…

ようやく魅力に気づきました伊坂幸太郎「グラスホッパー」。

伊坂作品は、最初に読んだ「陽気なギャングが地球を回す」がなんとなく受け付けなくて。普通に「ギャングもの」として読めばいいんだろうけど、伊坂さんの善悪観みたいのが前に出てる気がして、「いやいや、結局泥棒してらっしゃるんだからさ」という気分に…

役場の人ってがんばってるのね岩本ナオ「雨無村役場産業課兼観光係」。

えーー。とりあえず。銀ちゃんがよいです。好きです。結婚してください。 このかっこよさは「うさぎドロップ」の大吉さんに通じるものがあります(いや、うさぎドロップまだ1巻しか読んでないんですが)。「地に足ついてる」というか、「半径3メートル(by…