青春過ぎてつらいよ「４TEEN」。

「娼年」が結構好きだなと思い買ってみた石田衣良２作目。
むーん。いまどきの東京の中学生はこないに健全で素敵なのか？自分の１４歳を思うとこんなに「１４歳」していなかったことに暗澹たる気持ちになってくる。あの時のクラスメイトとは２年に１回会うかどうかだし、その当時もこの４人のように絶対の信頼感でつながれていたかというととてもじゃないけどアレだし、こんな胸躍る冒険したことないし。何をやっていたのかもあまり思い出せない。とかこういうこと言ってるとテツローたちに怒られそうだな、「あんたはそうかもしれないけど俺たちはこの４人で最高のときを過ごしていてこの先も今こういう４人で最高だったことは変わらない、あんたのそんなくだらない思い出で俺たちのことまで否定するのはお門違いだ」とかなんとかもっとかっこいい言い回しでさあ。でもでも、確実にこの子達、今の私よりいろいろ感じていろいろ考えていろいろ行動してんだもん。いやになっちゃうよ。
まあ、私にとってこの４人はまぶしすぎるほどに素敵な「１４歳」を送っていて、うらやましくもあるし嫉妬及びやっかみも感じるのです。もう二度と「１４歳」にはなりえないもん。なんだろ、この小説楽しんで読めるかどうかは自分が１４歳を楽しんでいたかどうかによってくるのかも。私は自分とのギャップに結構鬱になってしまった･･･。１４歳ってもっと陰鬱なもんだとばかり思っていたからさあ。でも、結構ないい年になってからもいい友達にめぐり合えることもあるんだよ、ってことはこの子達に胸はっていえるので、まあ良しとするかねえ。