山田悪魔くんを読み返す。

うー、じっくり読むと面白いな。いや、ストーリー的には圧倒的に松下くんなんだけど
ギャグマンガとしてはかなりレベル高いですね。

悪魔を呼び出して「家に連れて帰ってもらえませんか」だの
「たまにはレジャーを楽しもうじゃないか」だの
家運ばせといて「家のことは大工さんに頼んで運んでもらおうよ」でしめたり
悪魔を悪魔と思っていない。
お前の奴隷をつくるためにファウスト博士は死んだのか!


かとおもったらメフィストも「ケーキぼくが食べるのよ」(食いしん坊万歳)とか
「パンツでも取られたら歩けなくなる」(照れ屋)とか、
「おまえらにはなしたってわかるもんか」(拗ねる)とか
かなりお茶目さん。ええおっさんやなあ。
魔法の名前も「ハットノコギリ」って…。


なにより山田君の走る姿!とてもメシアのそれとは思えない。
なぜ手を上げて走るのだ?なぞだあ。
笛を取られてグーグー寝てて「寝てる場合か」って怒られてるし。
メシアの自覚ゼロだー。
しかも笛がなくなって「これで平和になっていいや」とか言われてるし。
ってことは今までの騒動はみんな山田君のせいかい!
たぶんこいつは一万人に1人の天才じゃないよ。
ファウスト博士の見込み違いだったんだよ。

つっこみどころ満載で楽しい漫画です。牧歌的なメシアでした。