愛とは不平等なものだとは分かっているのだけど「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」。

こんなに男子何人も連れで来てる率の高い映画館初めてです。女子一人って、もしかして私だけだったかも…。いいんですけど。
そして、終わった後に感想言い合ってる熱量も高い。それはいいことです。が!まだスタッフロールなのにでかい声で解説してる馬鹿!黙りやがれ!「G戦」の阿久田編集長に焼きいれられるがいいさ!


以下なるべく内容に触れず感想。って、難しいな…無理だな。内容にも触れつつ感想。旧版よく知らないのでその辺あやふやだけど。


いや、すごい面白かったです。ロボットアニメの戦闘シーンなんて全然興奮できない性質なのに、思わず手に汗握ってしまった。特に走るシーン。ATフィールドのこじ開けがしっつこいのもいいです。核破壊されてどばどばどばって赤いのが出てくるシーンもいいです。しかし捕食シーンはちょっと…。エヴァから生えてくる腕もちょっと…。初号機取り込まれ使徒の形体もちょっと…。いや、ちょっと、じゃなくて、かなり、気持悪い!うん、気持悪いものとして描いてるから、大・成・功!なんだけれど。それにしても気持ち悪い。よくあれだけ気持ち悪いもの考えられるよね。すごいね。機械から人間っぽいものがうにょうにょ出てきたら気持ち悪いってことを知りました。
そして、なんだか性格の全く違う綾波さん。そしてそれに影響されて性格変わってくる碇さん。なんだなんだ、愛と希望にあふれやがってこいつらもう。ぽかぽか、だとう?いい話じゃないですか。最後のシーンも、旧版と違って希望があって、意味分からん中にも光がさす感じ。「私が死んでも代わりはいるもの」という旧版の代名詞のようなセリフに対して「代わりなんかいない!」と叫ぶ碇さん。あれ、いいですね。おお、「新世紀」だ、と。
という訳で、全体としてはすごく良かったです。

でも!でも!やりきれない!この思い!
なぜなら私はアスカさん派!綾波さんはいいわよ、世捨て人みたいなこと言ってもお母さんだったり妻だったり恋人だったりなんなりと役割があるじゃないの、でもアスカさんはお父さんはバンクの人だしお母さんはアレだし唯一の居場所ぶっつぶされるし頼りにしようとしてた人はみんな行っちゃうし一人だけまともで残されるし、なんなの一番辛いのアスカさんじゃん、どうにかしてよ!と旧作では思っていて、お名前が変わるってことで、あ、もう少し別の役割になるのかしら、アスカさんだけ名前変わるとか気に入らないけど希望があるんだったらよいわ、と思っていたんですよ。
けど、何ですかあれ!何なんですかあれほんとに!何のつもりですか!「ちょっとだけ人と話すのもいいなと思うの」みたいなこと言わせといてなんですか!余計辛いじゃないか!戦地でフィアンセの話する一兵卒扱いか!なんなのこの綾波さんとの扱いの違い。全然見せ場もなかったし。碇さんだって、綾波さんには「世界が滅びても綾波だけは助ける!」とか、おめーはセカイ系かよ、みたいなこと言っちゃうのに、アスカさんのときはあたふたあたふたしてただけだし。これ、ほんと、次で救いがなかったらどうしてくれよう。
あと、新キャラの人がまだ掴めないなあ。うーん。変態?っていったら全員か。何目的なんだろ?
そして、次回予告、8番目が出てくる…?え、そんなにいたっけ?
・碇さん
・アスカさん
綾波さん
・メガネ
・消してくれっていう人
で5人か。あと、どうも出番なさそうな予感はするけどトウジくんもいれたとしても6人。あれ、2人足りませんよ?まさか、洞木さんと相田くん?…な訳ないよな。綾波さんがあと2人?うーん、わからん。あ、8人目は新キャラなのか。いや、にしても足りないんですが。誰だ?
そして一瞬映った独眼竜アスカさん。あ、元気そうだ。よかった。ほんとに元気だったらいいけど。
あ、そしてほんとにどうでもよいことだけど、お弁当の箸箱にたぶん「オチビサン」の絵が描いてあって、なんですかノロケですかもう、と思いました。
で、なんだか全体的に目が小さくなってますよね。みんな割とリアルな感じで。あずまんがさんもそうなってますよね。10年たってどっちもおんなじ方向に画風が向かってるのですね。ちょっと興味深い。
なんにしろ、旧版よりは納得できそうな予感がいたします。まんまとQが待ち遠しくなってしまった。しかし、偶然だろうけど、Qつながりな1Q84も「とどのつまり二人の愛です」な世界だし、なんか似てるよねえ、この二つ。2009年はそういう年なのかなあ。