宇宙と言われれば宇宙だし教室と言われれば教室だしヨーロッパ企画「衛星都市へのサウダージ」。

Back to 2000シリーズ、結局全部見ちゃったよ。
2000年ってことは大学生か。てことはリアルタイムでも見ようと思えば見られてたんだなあー。見てないけどさ。そういう初演との比較もできていれば楽しかっただろうに。と思う若さがそこここに感じられる作品でした。
舞台は惑星アルカディアの衛星都市へと移住する人々をのせた宇宙船。初の宇宙にテンションあがる人、お仕事で行く人、宇宙現場プロ、などなどを乗せた船は魅惑のワープを繰り返しエメラルドの星目指すのでした。
アフタートークで「宇宙の知識を団員に知ってもらうために『プラネテス』とか『度胸星』を読んでもらった」と言ってた上田さん、そのまんまじゃないっすか。デブリを拾う女の人とか超ひも理論とか。その辺が若さを感じた所以。いや、好きだからいいんだけど、度胸星
全体のお話としては別にでっかいオチがある訳でもなくきれいにまとまる訳でもなくそう感動させるわけでもなく誰に感情移入できるでもなく、「あれ、終わるの、あ、そう」てな感じだったのですが(群像劇ってそうなりがちですよね)、個々の場面ではいろいろ笑ってしまいましたね。チーム男子が楽しそうでした。ヒモのあほっぽい喋り方は好きだ。あとワープタイムのエンジョイっぷり。
まあそれはいんだけど、男性陣に対して女性陣が相変わらずあんまり楽しくないんですよね。なんでだろう。どうも男の人の描くコメディって女性描写が非常に薄っぺらいというかなんか嘘くさいというか(クドカンしかり)。むしろ男しか出てこなくてそれでいいような気もしますよ。
さてさて、今回はかせきさいだぁ≡の音楽も楽しみに見に行ったのでしたが、なかなかよく合ってましたね、雰囲気に。しかし大学時代を思い起こしてちょいとせつなくなっちまいましたよ。
次回はたぶん新作になるんでしょうね。「ゲームっぽい感じ」という上田さんのその感じはいま一つわからなかったのですが、今のヨーロッパ企画も見たくなった、このシリーズで。